¥7,700
アストビサの育てるオンダラビ・スリの持ち味を最大限に引き出したチャコリ。
このチャコリ、「マルコア」はアストビサが所有している畑の中でも一番樹齢の高い畑のオンダラビ・スリを100%使います。
マルコアという名前はバスク語で「涙」を意味しており、その由来はこのチャコリの造り方にあります。
ぶどうの自重のみで自然に落ちてくる果汁(フリーランジュース)のみを使用し、発酵させます。その様子を「ぶどうの涙」になぞらえてマルコアという名前のチャコリになりました。
一番の畑のピュアなフリーランジュース。それだけでも特別ですが、さらに熟成の過程もとってもスペシャル。
コンクリート製の卵型のタンクで2年間、澱とともに熟成を行います。
・コンクリート製⇒木樽のように、その素材の風合いがワインにつかない=ぶどうが持っている風味がストレートにでる
・卵型⇒タンクの上部と下部で厚さが異なっているため、タンク内で自然な対流がおきます。
通常、タンクで澱と一緒に熟成を行う場合は澱と触れ合うワインは一番下の部分だけなので適宜攪拌を行うのですが、このタンクの場合は自然にゆっくりとワインが混ざりあいます。
澱の成分がゆっくりゆっくりワインに溶け出し、旨味になっていきます。
決して濃厚な白ワインではありませんが、オンダラビ・スリの持つ綺麗な酸をぶどうの旨味がしっかり支えているような印象で、しみじみ「美味しいなぁ~」と思うチャコリです。
樽しっかりのワインばかりが最高ではない。
↑は店主の個人的な感想です。(笑)
このマルコアを初めて飲んだ時に感じた素直な感想です。
澱というのはもともとぶどうや酵母が本来持っていたもので、一緒に熟成させることでそれが分解され、またワインに戻っていきます。
なんだか素敵だなぁと思うのです。
このチャコリは決してボリューミーなタイプではないのですが、口の中にじわじわと旨味が広がり余韻が長く、「ああ、もっと飲みたい」と思わせてくれるような味わいです。
チャコリ情報
生産者/アストビサ
産地/スペイン・バスク州・アラバ県 オコンド村
ぶどう品種/オンダラビ・スリ
コンクリート製のエッグタンクで2年間澱とともに熟成し、その後1年以上の瓶熟成を経てからの出荷
タイプ/爽やかだけど余韻の長い、上質な白チャコリ
容量/750ml