「海バスク」と呼ばれるエリアの中で、とても珍しい山間部、オニャティ村にあるワイナリーです。
小規模ながら近代的設備を持つ家族経営のワイナリーで、現当主のアリッツさんが「ひいおじいさんの畑のぶどうで、チャコリ造りを復活させたい」と一念発起して立ち上げたワイナリーです。
ほとんどが地元のオニャティ村で地元の人たちに飲まれています。
元々学校で教師をしていたアリッツさんは、真面目で勤勉な性格。教師をしながらオニャティ村の農業学校、アラバのワイン学校に通い、現在も栽培と醸造の勉強を続け研鑽を積んでいます。
爽やかですがややボリュームを感じる、上品な味わいのチャコリ
海側の産地に比べると少し雨が少なめで、果実味のあるぶどうが収穫できます。
チャコリらしいきれいな酸をしっかり感じますが、海側の産地に比べるとややマイルドで丸みがあります。
アリッツさん曰く、このオニャティの気候はドイツと近いと感じる部分があるそうで、それでリースリングを植えてみたそうです。
この地の気候によく合っているとのお話通り、このチャコリにブレンドされているリースリングがいい味を出しています!
上品な脂のある白身の魚(ヒラメやアンコウなど)や貝類、クリーミーなお料理にも良さそうです。守備範囲は広めと感じました!
チャコリ情報
生産者/イルスタ
産地/スペイン・バスク州・ギプスコア県 オニャティ
ぶどう品種/オンダラビ・スリ85%、オンダラビ・スリ・セラティア10%、リースリング5%
タイプ/さわやか微発泡、やや果実味あり(微発泡)